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2011年 12月 29日

小諸 虚子の散歩道

12月24、25、26日と小諸の家内の実家を訪れました。
子ども小さいころは毎年のように正月を挟んで小諸の家を訪れました。とにかく寒いところで、雪は大して降りませんが風が強く、とても冷たいのです。子どもの凧揚げにつき合わされ、体の芯から冷えてしまったことがありました。
昔に比べるとだいぶ暖かくなったと言われていますが、訪れた時期がちょうどクリスマス寒波の時期で、入間市に住む私にはやはり厳しい寒さでした。日中は晴れても氷点下、そして夜は雪が舞うような天気でした。それでも、雪のある小諸も珍しかったので、少し街中を歩いてみることにしました。

小諸には高浜虚子の記念館があります。虚子は昭和19年から22年にかけて小諸に疎開しており、ここで精力的に作句活動を行っています。虚子が住んでいた虚子庵を中心に虚子が散歩で歩いた道が「虚子の散歩道」として整備されています。私もこの散歩道を歩いてみました。

長勝寺です。かつては長松寺と書いたのですが、武田信玄が川中島の合戦に行く際にここに立ち寄り、戦に勝つことを願って名前を変えたと言われています。入り口の門に大きなお面がかけれられています。以前は大変にぎわったお寺だそうですが、今はだいぶさびれた印象です。
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長勝寺をさらに北に歩いていくと、広々とした水田地帯に出ます。ここからは浅間、北アルプス、八ヶ岳が見渡せるポイントということで紹介されています。とても広々とした空間で気持ちの良いところです。
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虚子が気に入っていた「澤の家」というお茶やそばを出してくれる店のあったところです。水車があったので「水車場」と言われています。今はその建物もなく、面影となるのは水車周りの石垣ぐらいです。崖の下の小川沿いの散歩道で、なぜかとても温かみのある場所です。
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散歩道の途中には「与良古墳」があります。
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近くには馬頭観音の大きな石碑があります。大きくてよく目立ちます。
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その先にあるのは大日堂。建物は小さく粗末なものですが、地区の人たちにとても親しまれているお堂だそうです。
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散歩道の最後は「虚子庵」です。虚子が住んでいたという建物が残されています。
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虚子庵と同じ敷地に「北国街道与良館」があります。江戸時代に漆器屋だった店を整備して、散歩者に休憩の場を提供しています。私も少し休ませてもらいました。
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この散歩道を歩くのであれば最初に与良館を訪れ、散歩道の案内などをもらうといいと思います。


2011年を振り返り 2
昨日に続いて2011年を振り返ってみたいと思います。

放射能汚染への対応
原発事故で違和感を感じたのは、放射能汚染への過剰な反応です。
京都の大文字焼きで陸前高田市の松の木を燃やすことに反対の意見があり、中止になってしまいました。愛知県では福島の花火が中止になりました。東京都が被災地のがれきの処理を引き受けていますが、これについても反対の意見が多く寄せられ、他の自治体では二の足を踏んでいます。最近神奈川県、横浜市が前向きな対応となりましたが、まだまだ少数の自治体にとどまっています。
さらに、福島産の農産物、魚介類などは種類にもよるのかもしれませんが市場で値がつかないと言われています。福島産に限らず、今年生産されたコメは一切買わないという人もいます。本州には怖くて住めないということで沖縄に移住した人もいます。週刊誌などのマスコミも危険をあおるような記事を書いています。
もう少し冷静な対応ができないものでしょうか。特に子供を持つ親が心配するのはわからないではありませんが、過剰な心配は苦しんでいる被災地の皆さんをさらにつらいところに追い込むことになります。もともと私たちは自然界から一定の放射能を受けていると言われています。放射能を完全に遮断した環境はあり得ないのです。問題はどこまでなら許容できるか、その基準です。「できる限り低いほうがいい」というのはやめにしたほうがいいと思います。
東京都の石原知事ががれき受け入れへの対応を巡って「日本人がだめになった証拠だ」と言っていました。悔しいけど石原さんの言うとおりです。困ったときは助け合う、そんなことができなくなってしまっているのは本当に悲しいことだと思います。

by sanpo-sanpo | 2011-12-29 18:27 | 街歩き(東京・関東以外) | Trackback | Comments(0)


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